Curving Art

Friday, March 31, 2006

神の手を見た (prologue)

少し前のことだけれど中華街をぶらぶらしていたときに、小型のグラインダーみたいなものでケータイに彫り物をしてくれる中国人露天商を見つけた。
いつもならそんなものには目もくれないのだけれど、そのときはなぜだか惹かれるように見入ってしまった。
並べられたケータイのサンプルには龍や亀、天女、七福神なんかが彫られている。
器用に細かい模様も描かれていて、値段も絵柄によって2,000円から10,000円程度とそれなりに安い。
朝日新聞なんかでも紹介されたようで、そのsnippetsも置いてあった。
話のネタに面白そうなので、2月に買ったばかりのぴかぴかのFOMA P902iに「鳳凰」の図柄を彫ってもらうことにしました (「朱雀」じゃないのかと言う人もいるけれど)。
「10分もあれバ彫っちゃうヨ」と言う中国人は、いきなりグラインダーの電源を入れて下絵もなしにフリーハンドで彫り始めた。
「おいおい、大丈夫かよ」と多少心配しながらしばらく眺めていると、削り粉の間からそれらしい絵が出来上がっていくのが見える。
ちゃんとケータイのサブウィンドウやロゴなんかを考慮して、うまく収まるように構図や配置を変えたりしてなかなか芸が細かいです。
で、これがその出来栄え。
鳳凰
神の手と呼ぶのはいささか大仰だけれど、僅か10分足らずでフリーハンドで彫ってしまうのには感動してしまったのは本当です。
これは僕の好奇心を大いに刺激した。
一度やってみたいと思い付くと、一度はやってみないと気が済まない性格である。
こういうのはどこまでが芸術的センスなのかはよくわからないけれど、一応曲がりなりにもデザインでご飯を食べているわけだし、僕にだってやってできないことはないだろうという自負心 (くらいは多少ある) も刺激された。
もちろんモノ作りという点で言えば、僕は所詮0/1の世界でやっているだけにすぎないし、プラモデルも作ったことがなければ日曜大工だってしたことがない。
絵筆を握って絵を描くことはあっても、それを彫刻刀やグラインダーに持ち替えるなんて考えたこともなかった。
そんな人間がどれくらい学習・練習を繰り返すと、この中国人露天商くらいのレベルまで到達できるのか?
あるいはその先にはどういう作品を作れるようになるのか?
このブログはそんな単純な疑問から出発する。

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